浅田次郎「あやし うらめし あなかなし」

あやしうらめしあなかなし

浅田次郎さん、好きです。
「蒼穹の昴」が一番好きで、その次が「プリズンホテル」。
必ず泣きます。さすが、泣かせの次郎(?)と異名をとっているだけあります。

この新作、題名は怖いけれど、本についていた帯に、
「愛する心に宿る妖かし―― 七つの優霊物語(ゆうれいものがたり)」
と書いてあったのでまた感動物だと思って手に取りました。

・・・怖いやんけ。
読んでてかなり怖かったですよ!?
特に、感動はなかったです。怖い話だった。夏にいい。


あ。ひとつ、痛い話がありました。

そのことについて書いたら、なんだかわけわかんなくなりまして・・・。


俺ァ、ひでえ戦をした。
忘れようにも忘れられねえけんど、忘れることにした。勝手にそうきめたんだ。
あんたの生まれる、ずっと前の話さ。だからよ、津山さん。人を見るときにゃあ、あんましうらやましそうな顔はしてくれるな。今がよくたって、ひでえ昔を背負っているやつは大勢いるんだ。そういう俺から見ると、あんたの目つきはいつだって気にいらねえ。          
                            〜 『虫篝』本文より 〜



事業に失敗した男が、家族と夜逃げして隠れるように生きているんですが、
上は大家さんの言葉です。
この大家さんの戦というのは、もちろん戦争で、南方に送られて仲間をみつけたら、生きるためにその相手を殺して食べてしまうくらいに追い詰められていたような戦のことでした。
現在は、息子とその嫁と、大家をしてゆうゆう暮らしているように見えるわけです。
傍から見れば。

自分がつらいとき、楽しそうな人を見ると、自分だけが余計につらくて、その人が羨ましくて下手をすると憎くなったりしますよね。わたしはしました。
後々その人がすっごい苦労していたり大変だった話を他所で聞いて、申し訳なく思ったりした経験があります。
わかんないんですよ、つらいとき。あの頃は若かったし余計かな・・・。
今は逆に、「あ。羨まれてる」とわかるときがあります。勘違いかも知れませんが。
傍から見ると、わたしは着物着たり、雅楽やったり、好きなことしてといい身分だからというのが大きいのかなと分析しています。
そんな時は、相手が若かったら
「頑張れ、今ちょうどそんな時期なのよ! 悩んどけ」
くらいに、こっそりと応援します。
年上の場合は
「人生は短いんだし、どうせ同じことなら、もっとプラス思考で解決しましょ」
と、またこっそりと応援します。ムカつく場合もありますが。


何が言いたいのかといいますと難しいです。
つい人を羨んでしまいますが、羨望なら良いと思うのです、が・・・嫉妬だと見苦しいんですよね。
わたしは、その時の自分の表情を思い浮かべるだけで、ぞっとしてしまいます。
そう!! この大家さんが言ってることですよ。
自分がそんな顔していて、かつ羨んでるのを相手にばれているのがすっごい嫌っ。
そんな顔している自分が一番嫌っっ。
ので、気をつけてます。
卑しい気がして、嫌なんです。
もっと、「じゃあ、わたしも(頑張る)」と向上心を持ちたいんですよ、それをバネに!!
なかなか出来ないことですけどね。やっぱ羨ましいものは羨ましいし。
カラッとしたのならいいの、ジメッとしてなければOK(?)!
あああ、何を言ってるんでしょうね、わたし。


本の感想じゃなくなってますね。これ。

comments

こんばんは、お元気そうでなによりです。
本から連想された、心のつぶやきとでも言いましょうか。
自身の心に正直な方と改めてよく解りました。
試験が終わったら必ず買います。

あと、壬生義士伝?だったかな。
あの、家族への一途で純粋な思いにはは泣きました。
浅田次郎さんはすごいです。

まっきーさま

紹介しておいてなんですが、これは、文庫がでたらか、図書館でかりるか、お古でも良いかもしれません。わたしも借りて読みました。だって、怖いですよ。それに、悲しいのばかりで。

壬生も良いですよね!
中井貴一さんが確か演じてる実写がありますよ。すっごい面白くて良かったです。イメージぴったり。
家族のため、頑張る(せこく)姿があとあとホントに泣けました。
もしまだ見てらっしゃらなかったら、実写もおすすめです。

今日はチャングム!! 心してみましょうe-267

チャングム見ました〜。
医局長が出てくるとは、驚きですね。
いよいよ積年の恨みが晴らせそうです、
終わるのかと思うとさみしいです。

壬生の実写は知りませんでした!
中井貴一はぴったりです、
いつか見たいな〜。

まっきーさま

ほんとにびっくりしました!!
狂言だったってことですよね? チャングムの微妙な表情はそういうことだったんですね!
チェ一族もかなり追い詰められてきましたし、これでやっとですね。
しかし、そう思うとかならず酷いしっぺ返しが待っているのでまだ安心できません。
来週はちょっと遅い時間ですね。しっかり見ましょうe-271

comment form

管理者にだけ表示を許可する

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

久遠

Author:久遠

最新の記事
最近のコメント
FC2カウンター
月別アーカイブ
01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12 
カテゴリー
カレンダー
12 | 2009/01 | 02
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
雅楽参考資料

はじめての雅楽 笙・篳篥・龍笛を吹いてみよう 雅楽への招待 (Shotor Museum) 雅楽 (別冊太陽)

おすすめのCD
雅楽の世界〜越天楽・蘭陵王〜
CIRQUE DU SOLEIL
最近のお気に入りCD
NUDY SHOW! Single Best
ブログ内検索
おすすめの本
夏目漱石「夢十夜」

夢十夜

おすすめの本2

うさぎドロップ (1) (FC (380)) 銀の海 金の大地―古代転生ファンタジー (コバルト文庫) MASTERキートン (1) (ビッグコミックス) 鋼の錬金術師 (1) (ガンガンコミックス)

好きなDVD

雲のように風のように 雅楽戦隊ホワイトストーンズ

RSSフィード
Powered By FC2ブログ

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ