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「手紙」東野圭吾
- 2007/12/23(日) 13:37:54
文藝春秋 (2006/10)
売り上げランキング: 1253

衝撃作だが感動作ではない!
才能に嫉妬を覚える作品
東野作品としては落ちる武島直貴の兄・剛志は、弟を大学に入れてやりたいという一心から、盗みに入った屋敷で、思いもかけず人を殺めてしまう。判決は、懲役15年。それ以来、直貴のもとへ月に1度、獄中から手紙を送る剛志。一方で、進学、恋人、就職と、つかもうとした人生の幸福すべてが「強盗殺人犯の弟」というレッテルによって、その手をすり抜けていく直貴。日を追うごとに、剛志からの手紙は無視され、捨てられ、やがて…。 <アマゾン解説より>
犯罪加害者の家族を書いた作品です。
今日、テレビで映画が放映されます。
なんて言うんだろう、感想を述べるには、とても難しい作品です。
偽善的な言葉か、曖昧な言葉になってしまいます。
以下、ネタバレのあります。
本とは内容が少し違うということもあるので、今夜の映画も見るつもりですが、どうなんだろう・・・と思います。
「ああ、感動した!」
で終わることの出来る作品ではないからです。
重い気分になるんだろうなと・・・。
どんな理由があろうと、犯してしまった罪は変わりないんですよね。
いくらそれをまわりに訴えても、被害者とその家族や関わりのある人には、加害者の事情なんて関係ないですし、事情があったにしても、だから犯罪をしていいことにはならないですから。
この作品で意外だったのが、「差別は当然のこと」と主人公に言った登場人物が居たこと。
「犯罪加害者の家族もまたなのだから、広い心で受け入れてやらねばならないと学校では教えると思う」
「<中略>犯罪者はそのことも覚悟しなきゃらならんだよ。自分が刑務所に入れば済むという問題じゃない。罰を受けるのは自分だけではないということを認識しなきゃらなんのだ」
「我々は君のことを差別しなきゃならないんだ。自分が罪を犯せば家族をも苦しめることになる――すべての犯罪者にそう思い知らせるためにもね」
これを言ったのは、主人公の勤める会社の社長です。
だからといって、この人や会社の人たちが主人公に辛く当たったりするわけではありません。
みんな扱いに困って、腫れ物にさわるように接するんです。
・・・一人だけ、酷い人がいましたけど。この人は許せない・・・。
でも、たぶんこういう性格の悪い人を出すことに意味があったんだろうなとも思いますけど、やっぱりこれも上記の社長のいうように差別の一環なんだろうなと思ったり・・・。
最後は、救いがあるようでない、ないようである終わり方。
感動の涙なのかはわかりませんが、最後に泣いてしまいました。
わたしは、嬉しくても悲しくても感情が高ぶるとすぐに泣いてしまう性質なので、なぜ泣いたのかと言われてもはっきりとはいえないんですが、でも感動したのかな。
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